お茶ゼミブログ

お茶ゼミブログ

少人数制の指導で確かな成果を。
首都圏トップの講師陣が合格へ導く。

2011/3/10 英語 尾形


11年度早慶・難関国立入試(2)~早慶編~


今年度の、というか今年度「も」早慶入試の特徴は

以下の3つの点に絞ってお話しすることができると思います。


①語彙に対する「強靭な基礎力」

②正確に英文の構造の把握する「構造分析力」

③長文の大意の「まとめ力」「言い換え力」



このうち、今日は①についてお話します。

まずは早稲田大学商学部。長文の一節です。

(A)With a record tax burden, rising prices, and barely improved public services,people feel that they are working harder and harder simply to (1)stand still.



(A)を訳しなさい。

(1)は以下の選択肢からもっとも意味が近いものを選びなさい。

(a)not to die in vain (b)not to fall behind (c)to go wrong (d)to remain quiet



(A) の訳からいきましょう。

例えば高2の諸君、辞書をひきつつ問題を解くとします。

辞書にrecordの意味は多数掲載されていますが、さて、下線部のrecordは、

どの品詞でエントリーされているはずですか? 

冠詞aの後ろに置かれ、tax burden(税金の負担)という

名詞の修飾をしていますから、そう「形容詞」です。

多義語であればあるほど、学習の際に辞書をひく前に

「品詞の予測」をする癖をつけましょう。

形容詞のrecordは「記録的な」という意味になり

(ex. record temperature「記録的な気温」)、

訳は「記録的な税の負担、上昇する物価、ほとんど改善されない

公共サービスがあるので(または、……公共サービスのせいで)」



多義語は必ず

・単語集などに掲載されている意味をすべて覚えてしまう。

・ 品詞を予測して辞書をひく

(minuteは名詞なら「分」、形容詞なら「微妙な」です。発音は異なりますが)



この2つを学習の際に意識して語彙に対する

「強靭な基礎力」をつけましょう。recordは基本語ですが、

基本語こそ「きちんと理解しているか」が問われます。



また、(1)はstillがもともと「静かな、制止した」という意味である

(副詞の「依然として」という意味もそこから派生したものです)

ということを知っていて、かつ「静止した状態で立つ=落ちこぼれない」

ということに気づけば(b)が正解だとわかります

(訳は「人々は単に落ちこぼれないでいるためだけに

ますます激しく働いていると感じている」。

(d)だと「黙っているために激しく働く」となり、意味がおかしい)。

この問題も語彙の「強靭な基礎力」が試されています。

余談ですが、早稲田大学の商学部は

比較的このような語彙にまつわる問題が多く出題されます。

逆に言えば、語彙を徹底的にマスターしてしまえば、

英語に関しては合格点に到達しやすいといえます。



次回は②についてお話します。




相談・見学だけも大歓迎!

首都圏トップレベルの
授業・講師を体験しにいこう
無料体験授業
料金などを知りたい方へ
資料請求
直接質問をしたい方へ
受講説明会
無料体験でできること

お問い合わせはこちらから

受付時間
月~土 13:00~19:30
日 13:00~17:30