お茶ゼミブログ

2019/8/27 国語 秋元
間もなく、「合格の流儀」がリニューアルします。
今後毎週水曜日にきっちり更新していくことになりました!
(小論文の中村講師は卒業となります。)
10年以上続いているこのブログですが、
ようやくシーズン2に突入というわけです。
コメント欄にどんどん気軽に「質問・相談・感想・リクエスト」
くれたら何より嬉しいです!
さて、今回のテーマ。
「頭がいい人」、具体的に言うと「偏差値が高い人」
の共通項って何だと思いますか?
僕の講師歴ン十年の経験から言わせてもらいます。
それは、ズバリ「○○力」がすごいことです!
はい、○○に入る言葉は何でしょう?
どうして、じらすようなことをしているかと言いますと、
○○を書いた瞬間に、たぶんみんな、あ、それね、
って途端に興味を失うと思ったからです。
で、実際に興味を失ってしまうこと自体が、
学力向上の可能性を閉ざしてしまうかもしれないと危惧したからです。
なので、つい、じらしてしまいました。
なら、言いますよ。
大丈夫ですかー。
絶対最後まで読んでね。
なら、言います。
言うよ?
はい、答えは、
「基礎」です!
ほらね、しらけた人、いるでしょ?
「基礎」の大事さ、なんて散々言われてきたよ、
とか、「基礎」はできても「応用」問題ができないから成績が上がらないんだよ、とか、
「基礎」くらいなら自分できそうだから、もういいや、ほっといて、とか。
その気持ち、僕もよくわかります。
僕もそう思っていました。
そうやって、「基礎」をないがしろにし、
あるいは「基礎」は身についているとタカを括ってしまい、
僕は「2浪」という遠回りをしてしまったのでした。
実は、「基礎」ほど「誤解」しやすいものはないし、
自分だけでは「徹底」しにくいものもないのです。
もっと言うと、「基礎」の養成ほど第3者の導きが必要だったりします。
「基礎」がぶれなければ、自ずと「応用」にも対応できるはずです。
喩えるならば、ロケットが飛び立つ時は、発射台という支えが必要ですが、
一度正しい軌道に乗って発射できたら、後は火星にだって行けるはず。
もう少し具体的に言います。
「古文」にとっての、「基礎」というと、「古典文法」ですよね。
「古典文法」の1合目はというと、「動詞」ですよね。
最初に学ぶ「動詞」は一般的に「四段動詞」ですよね。
その際、まず「暗記」すべきは、「四段動詞」の活用でしたよね。
「あ・い・う・う・え・え」ってヤツ。
僕は、あれを覚えるのがどうしても嫌でした。
前にも書いたように、ようやく観念して覚えたのは1浪の9月でした。
なぜ、そんなにも頑なに「あ・い・う・う・え・え」を覚えたくなかったのか。
今から振り返って考えてみるに、
「口語文法」の印象が良くなかったからかもしれません。
「かろ、かっ、く、い、い、けれ」とか、「だろ、だっ、で...」とか。
そんなの覚えなくても、日本語に困らないし。
読書感想文のコンクールにだって入選したし。
大体、みんなで口を揃えて暗唱するのが子供じみてるし。
では、次の問題は解けるでしょうか。
問 傍線部の主語は誰か。
「(妻にそそのかされて、親代りのおばを山に捨ててきた男は)逃げて家に来て思ひをるに、いひ腹立てけるをりは、腹立ちてかくしつれど、......」
一見、簡単そうではないですか。
実は、これ、東大の過去問です。
何となく正解してしまうよりも、
この問題をきっかけに、「基礎」の重要性を痛感することの幸運を願います。
解説・解答は次回にします。
お楽しみに。