「現役合格」のマンダラチャートをつくろう

はじめに

「現役合格」のマンダラチャートをつくろう。

これは「目標」⇒「目標達成に必要なこと」⇒「具体的な行動計画」を描くということです。

漠然としたイメージではありません。

大谷翔平選手も高校1年生の時に「マンダラチャート」を描きました。

今回は、君が「自分ためのマンダラチャート」を描くのです。

私がモデル(例)を描いてみますから、参考にしてください。

マンダラとは、仏教(密教)の世界観を示すものです。

胎蔵曼荼羅
胎蔵曼荼羅 【画像の引用元
胎蔵曼荼羅中央部の中台八葉院
胎蔵曼荼羅中央部の中台八葉院 【画像の引用元

大日如来を中心に、如来が四体と菩薩が四体。

マンダラは仏陀が、悟った境地を「絵にしたもの」で、特に密教で仏教の「悟りに至る道」を描いたものとして尊重されています。天台宗も真言宗も密教です。

マンダラは「悟りの世界の胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅」と「知恵の世界の金剛界(こんごうかい)曼荼羅」がありますが、ふたつでセットです。

今回はテーマが違うので述べませんが、仏教の奥の深さは勉強したいことです。

目標達成のためのマンダラチャート

マンダラシートは、密教の曼荼羅を参考にして、松村寧雄先生が「目標を達成するための道」を描くために開発したものです。

本来はビジネス用ですが、今回は、受験勉強に応用します。がんばって「君のシート」を作成してください。

お茶ゼミ√+の先生と「パーソナルカリキュラム」の一環として作成するのもいいですね。

目標が具体的になり、君が取り組むべきことが明確になります。

では、順を追って「書き方」を示します。

最初に大きめの「白い紙」に、下記のマス目を書いて下さい。

マンダラートのイメージ
マンダラートのイメージ 【画像の引用元

(1). シートの真ん中のマスに「目標」を書いてください。

自分の目標ですから、「英語を強くする」「学力を伸ばす」「現役で合格する」「課題をやる」「ライバルに負けない」「志望を貫く」というように、自分が乗り越えたいと持っている課題を目標にするといいですね。

お茶ゼミ√+生の君は「現役合格」と書くといいでしょう。

(2). 目標の周りの「8マス」に達成するための要素・ポイントを書いてください。

  1. 現役で合格するための要素です。それぞれの「やるべきこと」が明確になるように八つ書くのです。・・・仏教の仏様も、曼荼羅では「悟りに導くため役割分担しています。私は「センター試験」「2次試験」「教科」「スランプ」「お茶ゼミ√+に通う」「友人」「気分転換」「体調管理」と現役合格のための要素を八つおいてみます。
  2. 高2以下の人は、現役で合格するためのキーワードですから「強化したい科目」「弱点の教科」「部活」「友達」「健康」「ストレス」「バランス」「栄養」でもいいですね。自分の目標に近づく要素・ポイントを書くのです。

(3). シートの外側の各3×3のマスに目標を達成するための「具体的な行動」を書いてください。ここは考えどころですよ。

  1. 八つのキーワードの発展形ですから、「具体的なアクション」につながるものを書くのです。
  2. 「目標に向かう行動計画」ですから、自分がやるべきもの・心得るべきものを明確にする役割を持っています。

大谷選手のマンダラチャート

次のものは、大谷選手が花巻東高校1年生の時に描いたマンダラチャートです。

率直に「目標」と「やるべきこと」を描いていますね。

大谷選手のマンダラチャート
大谷選手のマンダラチャート 【画像の引用元

私は、彼の「運」のところに注目します。

・・・ゴミ拾い・プラス思考・道具を大切にしようとあります。

「メンタル」には・・・一喜一憂しない・ピンチに強い・仲間を思いやる心

「人間性」には ・・・感謝・礼儀・継続力・信頼のある人間

さすが、大谷選手は「一流になろうという強い意志」を持っていますね。

軽く「野球がうまくなりたい」というようなレベルではないですね。

この覚悟ができてアメリカに渡ったのですから、チームメートに可愛がられるわけですね。

まさに「大志」です。二刀流を実現するでしょう。

目標は立てられるが実行が難しい

私たちは「目標」を立てることはできるけれど、それを「実行」することは難しいですね。

だから「マンダラチャートを作成することで、「やるべきこと」を明確にすることや、できていないことを確認して、「改善するポイント」を見つけるのです。君の行動目標ですからね。

私が「現役合格」を目標としたモデルを描いてみましょう。

これは、一般的なものですから、自分用にアレンジしてくださいね。

マンダラチャートのテンプレート
マンダラチャートのテンプレート 【画像の引用元

(1). 最初に、真ん中のマスに「現役合格」を入れてください。

(2). その周りのマスに「次の八つ」を入れてください。

  1. センター試験
  2. 2次試験
  3. 教科
  4. スランプ
  5. お茶ゼミ√+に通う
  6. 友人
  7. 気分転換
  8. 体調管理

(3). 次に八つの発展形を書きます。

私は「例」を書きますから、君が自分で修正・補充してください。

  1. センター試験

    • スピード、時間制限、文字数
    • 目標点を決める
    • 過去問を見る
    • 時間を決めた学習
    • 新しい問題を探してやる
    • 直前講座を受ける
    • マークミスをなくす
    • 正確な自己採点
  2. 2次試験

    • 過去問を徹底してやる
    • 小さな失点をなくす
    • 学部の出題の特徴
    • お茶ゼミ√+の直前講座
    • 大学による個性
    • 新作問題
    • 個人添削
    • 答案の書き方
  3. 教科

    • 志望校の出題傾向
    • 志望校の合格最低点
    • ライバルに差をつける
    • 過去問を徹底してやる
    • 私立大学の受験日とバランスをとる
    • 焦らない、諦めない、粘る
    • 時間配分
    • 冠模試の見直し
  4. スランプ

    • 毎日勉強する
    • 演習量を増やす
    • わからないところを曖昧にしない
    • 基礎問題をしっかりやる
    • 志望校のレベルから逆算する
    • 先輩の声を聴く
    • 運動不足の解消
    • 大学進学後の未来をイメージする
  5. お茶ゼミ√+に通う

    • パーソナルカリキュラム
    • 大学毎の出題傾向を学ぶ
    • 目的にそった指導を受ける
    • 進学校ついて相談する
    • 進学校の履修科目、単位を調べる
    • 志望を同じくするライバルと勉強する
    • 留学の機会を調べる
    • 海外の大学、研究所との交流情報を得る
  6. 友人

    • 同じ志望を持つ人と親しくなる
    • ライバルを意識して競いあう
    • ラインをやりすぎない
    • 遊ぶだけの友達と離れる
    • 受験情報を交換する
    • 長電話をしない
    • 自己主張が強い人を避ける
    • 他校の生徒の学力レベルを知る
  7. 気分転換

    • 受験勉強以外のものを楽しむ
    • ストレスをためない
    • 身体を動かす
    • 刺激の多いところを避ける
    • 日光を浴びる
    • 一人ぼっちにならない
    • 規則正しく生活する
    • アンガーをコントロールする
  8. 体調管理

    • しっかり食事をとる
    • 感情的な会話を避ける
    • 身体を冷やさない
    • 毎日運動をする
    • 夜更かしをしない
    • ケジメをつけた生活に心掛ける
    • 快食快便
    • 夜食を食べ過ぎない

自分のマンダラチャートを仕上げる

(1). 最初に、私が書いた項目を、マンダラチャートに書き込んでください。

きっと、新しい発見があると思います。

出来上がったら、自分の部屋の「壁」に貼ってください。

(2). 改めて、君のマンダラチャートを書いてください。

なかなか書ききれないことだと思います。

途中で投げ出さないことです。

もし、投げだしたくなったら、そこが「君が克服するべき点」なのです。

私が書いたモデルと対比してください。

(3). 大谷翔平選手が立派なのは、高校1年生で描ききったことです。

これができるから、大リーグに行っても活躍できるのですね。

沢山の障壁にぶつかっても、対処法を見出すことができていいですね。

(安達昌二:お茶ゼミ√+特別顧問)

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