コロナ禍に負けない受験生であるために~今年受験する君へ~
はじめに
コロナにかかったら受験ができない。
受験日までに、有効なワクチンの開発が期待できるとは思えない。
だったら「自衛」するしかない。徹底して、予防措置を講じよう!
人混みを避ける。マスク・手洗い・消毒・ウガイなどに留意しよう!
大切なことは「体力」を落とさないことである。
しっかり食べて、寝よう。ストレスを溜め込まないように「運動」しよう!
「日光に当たる時間」を確実に確保しよう。イライラしないこと!
受験アドバイス
<受験アドバイス> 「共通テスト」の出願者数が発表されましたね。確定出願総数が53万5,245人、うち第2日程が718人ということです。第1日程をエントリーしても、今後、コロナの影響などで変更の場合もあると思いますから、学校やお茶ゼミ√+からの指示に従いましょう。
試験実施にあたり文科省は指針を発表しましたね。
- 「検温」は試験会場ではしない
- マスクをして受験する
- 試験会場を広く確保する
- 濃厚接触者が注意するべきことなどです。
細かくは「学校など責任があるところ」の指示を受けてください。
コロナのことですから、私立大の受験を含めて「試験日まで揺れ動く」と思います。覚悟して「平常心を失わない」ようにしましょう。
フィギアスケート競技は大学受験とそっくりである
長くて、繊細で、厳しい練習の成果を、短時間に凝縮、昇華させ、高得点を狙って全力を傾けるのですから、君の大学入試とフィギアスケートは同じです。
練習・模試ではうまくいっても、本番で実力を発揮できなければ挫折します。
「運」も味方につけなくては、勝つことも、合格することもできません。
コロナを含めて、いつだってライバルは強敵です。しかし、「学習したこと以上の力を発揮できません」。だから、訓練するのです。「練成」といいます。
だから、私はフィギアスケートをよく見ます。美しさと手厳しさが好きです。
受験アドバイス
コロナの影響をもろに受けて、今年のISU;GPシリーズが、変則的になりましたね。それでも、高いレベルを維持しなければ、競技者として生き残ることができません。大学入試も「変則的」にならざるを得ませんから、独りよがりにならないで、先生方の指導を受けてください。
お茶ゼミ√+生は、しっかり進路担当者・講師の先生に相談してください。土壇場で、受験知識の蓄積も、テクニックの習得も生きてくると信じます。
1. <BestよりBetter>でいく
平昌オリンピックで、羽生選手も、「Bestの技」ではなく、完成度の高い「Betterの技」で勝負して、勝ったのですね。
完璧なんていらないのです。
入試でも<BestよりBetter>です。「いかに高得点を取ることができるか」という技術の習得が重要になるのです。入試では過去の資料・データを駆使して「合格に近づく技術」をテーマにしています。いいかえると「過去問」「類似問」をマスターすることが「いわゆる勉強をする」ということになるのです。
入試学力は「技術」「知識」の学習であって、大学に入学してから学ぶ「学究」とは違います。階段を一つずつ昇るように、螺旋状にレベルアップする学習がBetterなのです。焦らず、諦めず一歩ずつ・・・。
君は、今度の「共通テスト」・大学別の「2次試験」・「私立大テスト」に新作問題が並ぶのではないかと戦々恐々になっていませんか。私の独断と偏見ですが「恐れることない。基本は前年とあまり変わらない」と思います。
受験アドバイス
入試問題で「新作」の作問は非常に難しいのです。オリジナルの「新しい作問」は、独創性の追求ですからね。「設問の仕方」とか、「目先を変えた出題」などに注視すればいいのです。しっかり勉強してきた受験生は、そういうことに「眼を奪われない」のです。
地方の被災地で「我慢して、頑張っているライバル」がいます。彼らの気迫は凄いですよ。「障害を乗り越えるパワー」を持っています。高いレベルで競いあってください。
2. <Identity>にこだわる
羽生選手は、自分のidentityを大切にする選手ですね。「自分はこういう演技をしたい」・「スケートで自分を表現したい」 という選手ですね。どんな曲を選択するか、どんな振り付けで、どんな衣装を選択し、どのレベルで表現するか。言葉以上にリンク上で表現するものに賭けています。宮原選手もロシアの選手たちもこだわっていますね。「どんな問題で演習するか」と同じです。
彼らは「妥協するところと、妥協しないところ」がハッキリしていますね。
受験アドバイス
「君のアイデンティティ」は、受験を通して次第に明確になっていきます。
「どんな大学で、何を専攻し、何を勉強したいか」「志望校⇒出願校⇒入学校」と進め、選択する中で自分のアイデンティティを自覚していくのです。
このこだわりが生涯にわたって「私はいかに生きるか」「いかに生きたか」につながっていくのです。そのスタートが大学入試なのです。
3. <together with friends>は、自分を活かす力である
「一人じゃない!」「みんなに支えられながら戦っている」これがリンクにあがる競技者のエネルギー源です。 羽生選手は東日本大震災という強烈な「負の体験」を、パワーに「昇華」させているから、崩れないですね。
団体競技では <together with friends>が一層はっきり出ますね。ラクビーW杯が典型でした。<One Team>が、identityで大きな力を生み出しました。
「一人だけで受験戦争を戦っている意識」が強い受験生は、土壇場で立ち往生することが多いです。学校で、塾で、家庭で、「仲間」と共に大きな壁に立ち向かっている受験生は、崩れないのです。
私は「受験は団体戦で戦え!」といいます。<together with friends>です。 お茶ゼミ√+の受験生は、全員で戦い抜いて「全員合格を達成」してください。
受験アドバイス
全米テニスOPで、大坂なおみ選手がとった行動も同じですね。「私はアスリートになる前は黒人女性です」と大坂は明確な意志表示をしましたね。
試合の前後で殺されたアフリカ系アメリカ人の名前を記したマスクを着用し、<Black lives Matter(黒人の命も大事)>のTシャツを着用しましたね。
フィギアスケートだけでなく、他のスポーツでも、受験でも、人生でも「playするのは一人」です。 しかし、「人間は一人だけで生きているのではない」ことを発信することが強さに繋がるのです。
4. <Stick to win>&<Enjoy the Play>
「試合は勝たなくちゃダメだ!」 「負けるのは嫌だ!」 「上達したい!」
勝ちにこだわる。 妥協しない向上心を持つ選手が強いですね。 勝つために努力をする。
その上でplayを楽しむ。 ライバルが出現したら、必ずその上を行こうとする。
君は、大学受験も「同じだ」ということを知っていますね。
フィギアスケートは、ものすごいスピードで「高速時代」に突入しています。
男子は、4回転半を志向する時代です。羽生選手は「マスターした技術が試合に使えるレベルに達している」といいます。高2生の佐藤駿・鍵山優真選手が試合で4回転を堂々と成功させています。ものすごいですね。女子では、紀平梨花選手が3回転半、ロシアのトルソワ選手・シェルバコワ選手は4回転の技術をマスターして試合に使っていますね。
なぜ、この高度な技術をマスターできるのでしょうか?
その一つの理由は、肉体をつり上げる補助器具の「ハーネス」があるからだといわれます。細くて小さくて、未成熟の女の子への技術指導として、私は賛成しませんが、試合に勝つためには必然的な技術環境かもしれません。
受験アドバイス
「大学受験ではハーネスのような武器はありません」。
愚直に「絶対に合格する」という努力で突破していくのです。しかし、高校2年生の佐藤選手が「羽生選手の映像を何度もみて真似ている」というように、「過去の映像・データ」を自分の学習・技術として摺りこむことによってパワーアップすることは可能ですね。お茶ゼミ√+の指導も同じレベルです。 Stick to win がなければ、勝利者にも合格者にもなれません。
5. <Beautiful it is>という感性が大切だ
羽生選手は、「芸術性」へのこだわりが、ひと一倍強いですね。
「得点を競う競技」だから、ジャンプの数や質が目立ちますが、演技構成点で評価される「芸術性」は、文化・教養・知性・民族の伝統から醸し出されるものだから、借り物では通用しないです。 実際に、ジャンプという「技術」に拘るあまり、競技のトータルバランスを見失う危険性が指摘されています。
しかし、羽生選手は一貫して芸術性にこだわり、狂言師の野村萬斎さんの指導を受けましたね。
平昌オリンピックの羽生選手の「ショパン・バラード第1番」も「SEIMEI」も、高い芸術性を追及して獲得した成果です。
「外付け芸術」では、長続きしませんが、彼の求道は本物です。
<More beautiful> 究極はプラトンの「美のイデア」です。
受験アドバイス
医者をやっている従弟は「人間の肉体(解剖)ほど美しいものはない」といいます。自動車の開発をしていた友人は「機械ほど、合理的で無駄がなく美しいものはない」といいます。レオナルド・ダ・ヴィンチも「美」を追求していたでしょう。
数学者の友人は「数ほど無限の美はない」といいます。親しい先生は「生徒の輝く眼ほど美しいものはない」といいます。受験問題を楽しんでいる受験生は強く美しいです。君も受験を楽しむレベルでいてください。
お茶ゼミ√+からのご案内