もし、悟空が受験生だったら!?
はじめに
「何をしてるの?」
「ゲームしているんだ!このドラゴンボールは面白いよ!」
「敵を一人倒すと、もっと強い敵が、次々に出てくるんでしょ」
「そうさ!ドンドン強い敵を倒していくから、それが楽しいんだよ!」
「スーパーサイヤ人なんて、敵が強いからいいんだね。強すぎて大変だね」
ゲーミフィケーションって知っていますか?
ゲーミフィケーション(gamification)は、ゲームをすること・楽しむことを指している言葉ではありません。ゲームとは「異なる分野」で造られた言葉です。ゲーミファイ(Gamify)という単語が語源になっています。ゲームの「要素や仕組み」を活かして、別の分野で利用する(ゲーム化する)ことを指しています。
ドラゴンボールで悟空の「いっちょ、やってみっか!」という言葉がいいですね。孫悟空は圧倒的に「好奇心の塊」です。強い相手を、欲して、欲して「自分が強くなることへの探究」を止めないです。だから進化していくのですね。
主題歌の中に「ハチャメチャが押し寄せて来る…ワクワクを100倍にして…夢中になれるモノが いつか君をすげぇ奴にするんだ」という歌詞があります。
だから、入試・受験勉強に応用して考えるといいのです。
スーパーマーケットの「ポイント制」とか「レベル別の特典」の原点とも言えますね。君の勉強の仕方に、「ここまで行ったら何点あげる!」なんて、自分自身のレベルアップに応用すると楽しいです。
受験アドバイス
「孫悟空が受験生だったら・・・」。やっぱり「いっちょやってみっか!」と行くでしょうね。難関校を目指す受験生と同じです。「難問」に当たれば怖がるのではなく、ワクワクしてファイトを燃やすのです。お茶ゼミ√+にも沢山の「悟空がいる」と思います。私は、そんな高校生をたくさん見てきました。理系では「数学の別解を考えることが快感だ!」というレベルです。「知らない単語が出てくると燃える!」といいます。「強敵と闘うことが楽しい」というのは、孫悟空と受験生も同じです。ゲーミフィケーションそのものです。
「受験はゲームだ」という人がいます
悟空は「受験はゲームのようなものだ」と捉えますね。悲壮感を持たないで、ワクワクしながら「ゲーム感覚で受験」していくのです。私の経験ではそんな受験生が強かったです。「次のテストが待ち遠しい」「模擬試験が早く来ないかなあ!」という人です。やっぱり「楽しんでいた人」が志望校に合格していきました。
「受験に飲み込まれていない」からです。大きなスポーツの試合で、トップ選手で「楽しみたい」というコメントを出す人がいます。生意気に聞こえますが、頑張るのは当たり前だから「その上を行きたい」という意志表示です。
受験アドバイス
基礎ができないうちから「応用問題」から始めるなんて、ナンセンスです。
「基礎問題」から着実にマスターして、次第にレベルを上げていく。敵を倒す要領です。能力によって、スピード・パワーが違うのは当然です。早い人は、ドンドン先に行けばいいのです。まさに、ドラゴンボールの敵への構えです。戦いながら強くなる。ドンドン新しい武器を手に入れて、次の敵に備えるのです。
受験生のタイプの分類
志望校選択の参考にお茶ゼミ√+生をイメージして、6つのタイプに分類します。
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「なりたい自分像」に拘り、受験に妥協しないタイプが「実力相応型」です。視野を大きく捉え、自分の「学力」「プライド」「向学心」に沿って進学先を選ぶのです。世界中・日本中に好敵手がたくさんいます。安易な妥協をしない方がいいですね。
助言
「共通テスト」で820点以上を確実に取ること。ケアレスミスを避けること。
私立大の出願は11月までに決め、出願予定校の過去問を解いておくこと。自信過剰を避ける。TAO入試もあります。ゲーミフィケーションの要領です。
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旧帝大・GMARCH以上を堅実に確保するタイプが「大樹の陰型」です。自分の特長(強み)がどこにあるかを総合的に考えて、失点しても「総合点で挽回する余裕」を持つこと。目標は一流。「やれるところまでやる」姿勢を貫きましょう。
助言
ライバルに「差をつけることができる得意科目」をつくる。英語、数学に加えて「もう1科目」と考えてください。文系では理系科目で、理系では文系科目で高得点がとれるように頑張ってください。
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有名ブランド大学に進学したいタイプが「ブランド志向型」です。学部・専攻にこだわらないのが特徴です。卒業生のネットワークも強く、有利な場面がありますから、ブランドにこだわるのも良いです。首都圏では、国公立大が少なく、早慶などブランド力のある私立大が多いですね。
助言
昨年の入試から、早稲田大・上智大など、出題傾向を変更した大学がありますから注意しましょう。出題のテーマに、世界のニュース・課題があることに留意しましょう。SDGsなどに留意し、過去数年間の「出題傾向」を分析すると良いでしょう。
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プライドは高いが、学力に自信がないタイプが「ひねくれ型」です。「勉強していない」「頑張るのはばかげている」というポーズは、自分のためになりません。早急に直してください。
カンに頼った勉強方法では安定しないでしょう。目標に向かって「真っすぐな姿勢」が必須です。せっかくの才能を潰してしまう危険性があります。
助言
確実に得点がとれる教科をつくってください。偶然の高得点は実力ではありません。ミスも実力のうちです。態度の修正と実力不足を補うために「夏期講習」を受講することを勧めます。弱点を補強していきましょう。
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努力なしで、進学し、大学生活を楽しみたいタイプが「わがまま型」です。都心に近く、ランキングが高い著名な大学に進学し、大学で何を学ぶかより、要領よく過ごしたいと思っている人です。が、受験はそれほど「甘くない」です。堅実な「努力が力になる」ことを思い知らされる時が来ます。
助言
秋風と共に焦り、ドンドン自信を失っていく人がいます。基礎を疎かにしたからです。見栄を張って、難しい問題集を選んではいけません。実力より少し上の問題集をたくさんこなして、堅実なステップアップを心掛けましょう。規則正しく勉強することを勧めます。
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経費がかからない国公立大学がいいというタイプが「健全安定型」です。理工系へ行ったら「就活が有利だ」と思ってはいけません。コロナ禍で「新しい実力社会」が到来しているのです。IT進化に伴い「過去の安定」が揺らいでいます。ITはグローバル化と繋がり、生活の仕方も変化していきます。新しい「Z世代の生活スタイル」を、君の手で創造してください。
助言
悟空の潜在能力は、強敵に出会うごとにレベルアップし、開花していきました。激変の時代に生きる君の潜在能力も刺激と共に大きく展開するでしょう。
いつ、君の「知的爆発」が来るかわかりません。努力が成果につながるように準備しましょう。悟空のような「柔軟なチャレンジャー」がいいですね。
入試対策:もし、悟空が受験するとしたら・・・
(1). 入試対策をゲーミフィケーションで考える場合の「留意点」です。
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「目標」をもって闘う・・・戦う相手の能力を見極め、最善を尽くす。
準備が曖昧だったら戦えません。ライバルも本気ですからね。「なりたい自分」を思って戦います。目指す方向を決めて、戦いは楽しく、したたかに乗り越えて行くのです。「大志」・「夢を大きく」持っている受験生が成功します。
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「報酬」を考える・・・達成感を大切にする
「この戦い(試合・模試)に勝ったら、何をご褒美にもらっちゃおうか!」と、悟空なら考えますね。プロになったスポーツ選手は、高い報酬を得て一層強くなりますね。どの分野でも、プロとアマの「実力差は大きい」です。ここで、「ポイント制」が有効です。世界ランクで「報酬」が違うように、進学校のレベルが違います。
「今日はポイント3倍だ」なんて楽しいですね。「この成績アップで4点」とか。報酬は「カネモチ・ヒトモチ・ジカンモチ」で工夫すると楽しいでしょう。
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成果を「可視化」すること・・・棒グラフ・折れ線グラフで分かり易く
「成績の推移」を「棒グラフ」にして「見える化」するといいですね。悟空なら「こいつに勝った。次はあいつだ!」と、チャレンジする相手(模試)をにらみますね。自分の現状の実力を把握して、技を磨く。それを「習慣化する」といいです。
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協働して敵を倒す・・・高いレベルのライバルと連携して技をつくる
数学など、超難問に出会ったら、受験生同士が情報を交換して「問題を解く」という場面があると思います。ゲームでは、“ライバルがひとつのチームになる”というシーンがありますね。ドラゴンボールでは「元気玉」をつくり、みんなで団結して強敵に向かっていますね。協力するからできる「技」があるのです。
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ワクワク感を大切にする・・・もっと強く、もっと早く
「試練」に出会ったとき、私たちはふたつの態度を見せます。ひとつは「壁」の前で委縮する姿勢です。もうひとつは、「いっちょやってみっか!」です。受験まで6か月余りです。ライバルは18歳。コロナ禍。共通テスト2年目。条件は同じです。ワクワクした闘魂を燃やして、全力で走り抜きましょう。
(2). 「マカロニウエスタン」を観たことがありますか。
この言葉は、日本人の「造語」です。イタリア製の西部劇で、刺激的で面白いです。『荒野の用心棒』には、強烈なガンマンが次々と登場してきます。
主演のイースドウッドは強いです。老境にはいって『運び屋』という映画に主演していますが、彼はいつも「カッコいい」です。
【硫黄島からの手紙】など、彼の映画履歴を見るだけで、人生は多様で、ゲームのようなものだということを教えてくれます。マカロニウエスタンの映画音楽は、既成を破り、口笛・笛など新しいものをどんどん取り入れています。
(3). スポーツのトーナメント試合は、受験でゲーミフィケーションで勝つようなものです。
高校野球で、「甲子園で優勝しよう」というチームと「出場することを目的」や「地方大会で3回戦まで」のチームは鍛えられ方が違いますね。受験生として君は、どのレベルで鍛えられていますか?
「勝つために戦う」のです。そのために準備するのです。楽しいですね!
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