今年の入試はどうなるの?
はじめに
いよいよ、入試のシーズンに入りました。
総合入試(AO入試)・推薦入試(学校推薦・公募推薦・自己推薦)が始まり、すでに積極的に取り組んでいる人もいますね。
一般入試と異なる方式ですから、「違い」に留意してください。
特に、「併願」ができる入試と、できない入試に注意することです。
さて、一般入試では「今年はどうなるの?」という声が寄せられています。
留意事項をまとめてみましょう。
コロナの影響を受けて「倍率」が変わるかも?
君は、コロナがこのまま鎮まると予想しますか?
最近、鎮静化の「兆し」がみえますが、実は、昨年にも増して、今年の「受験者の志望動向」が読みにくいです。医学・薬学などメディカル系と理工系を志望する人が多いこと・文系学部を志望する人が少ないことは変わりないようですが、今後、経済・経営・商学・国際・語学系への志願者が増えていくか否かは「不確定要素」が強く、現状では「見通しが立たない」ですね。
このままなら、自宅の近くで、併願が少なく、「試験方法を変えない安定した大学」に志願者が集まると予測しますが、「次が読めなくて」・・・、大学関係者も頭を痛めています。
このような時だからこそ、お茶ゼミ√+生の君は、「志望を落とすことなく」、自分がやりたいこと・将来の夢に向かって挑戦するのがベストだと思います。
超難関校・難関校の志望者は、例年と変わらないと思います。
1月~2月にかけて「第6波」が来るかもしれない
どう考えても、このまま「コロナが収束する」とは予測できません。社会全体が気を緩めたら、「大きな失敗をする」と思います。怖いですね。
受験生は、昨年にも増して「マスクをして受験!」を覚悟した方がいいです。
「共通テスト」は、1月15日(土)・16日(日)が試験日ですね。
コロナの第6波は1月~2月がピークになると予想する人がいます。怖い日程です。受験勉強の段階から「マスクをする習慣」をつけるといいでしょう。忍耐が要りますね。
そして、恐れられていることは、コロナだけでなく、インフルエンザです。
受験のために、せっかく準備したことが無駄になってしまいます。家族全員に協力をお願いするしかないですね。
年末年始は、大人の「人流が激しい時期」ですから、特に注意が必要ですね。
「受験は家族戦争だ」ということを忘れないようにしましょう。
「共通テスト」は、昨年より難しい?
「センターテスト」は、平均点が60点になるように作られていましたが、「共通テスト」は、50点平均になるように作問されると発表されていますね。
これが「昨年の問題はラクだった」けれど「今年は難しくなるだろう」といわれる最大の根拠です。平均点は調整できますから、これに踊らされるのは危険です。
もはや、偏差値ではなく「得点力」の勝負です。いろいろな出版社が「予想問題」を出版していますから、いろいろと試してみるといいでしょう。12月に入ったら、時々、「制限時間を設定して演習」してください。出題量が多いと予想しますから、「やりきれない」ということがないように・・・。
昨年の問題も、実際は難しかったですね。英語などリテラシーを計るから、「量」が多いですものね。今年も、この線で来るでしょうね。
「共通テスト」では、(1)の問題で確実に解いてから➡(2)➡(3)に進んでください。配点は少ないですが、ポカミスは許されません。難関校を目指す人は、今年も90%・810点が目安です。このラインは変わらないです。
2次学力をつけ、国際社会で通用する実力を!
最近、某難関校の世界史の過去問を解きました。
大変新鮮で刺激的でしたが、6年分を通してみたら、この難関大学の「出題のクセ」がみえてきました。いやクセ一杯で辟易しました。(笑)
難関校になればなるほど、出題者は専門性にこだわり、受験生の目線より、「出題者目線が強くなる」こともわかりました。難関私立大も同じですね。
明らかに、「得点差」をつける出題があって、ニタニタしました。過去問を解くと「出題者のクセ」が次第に見えてくるのですね。慣れると楽しくなるのです。しかし、これは素人の高校生には可哀そうです。
超トップ進学校で、こうした「出題のクセに慣れて」いない限り、普通の高校の授業では、「とても対応できない」こともわかりました。
だから、学校だけでなく、塾・予備校の講師の指導が必要なのですね。
二次試験は「大学の要求水準」が如実に出題されますから、しっかり「過去問」を勉強して、二次試験の出題に慣れることが重要です。
もっと重要なことは、ノーベル物理学賞を受賞した真鍋俶郎先生にみられるように、「国際社会で通用する学力」です。難問・奇問でも、入試で問われる学力は、歴史観・世界観などといった「学問を志す人間」に期待する力なのです。楽しく乗り越えていく「強い力」が欲しいです。
今年は「差別」「偏見」がキーワードですね
私は2022年入試のキーワードは「SDGs」「オリンピック」と「差別」「偏見」「感染症」ではないかと思っています。
特に、差別・偏見のテーマは、世界的に大問題になっていますね。
テニスの大坂なおみ選手の行動も反響がありましたね。「Black Lives Matter」(BLM)は、小論文だけでなく、マーク式でも出題が予想できます。
「差別撤廃」に生命をかけたマンデラ氏、「公民権運動」のキング牧師の偏見・差別への闘争など、これまでの実績を学ぶと共に、「最新のニュース」まで調べるのも入試対策です。・・・では、次の設問に答えてください。
問題
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- 1847年に解放奴隷が作ったアフリカの共和国を答えよ。
- ➡ 【リベリア共和国】
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- イギリスのアフリカの縦断計画はどこからどこまでか答えよ。
- ➡【ケープタウンからカイロ】
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- アフリカの横断計画を立てた国家はどこか。英仏が対立した地点を答えよ。
- ➡【フランス・ファショダ】
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- アパルトヘイトで、南アフリカの差別に抗議し戦った人物を答えよ。
- ➡【マンデラ大統領】
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- アメリカで「アンクルトムの小屋」を書いて、奴隷制に反対した作家を答えよ。
- ➡【ストウ夫人】
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- アメリカで、奴隷解放を宣言した大統領を答えよ。
- ➡【リンカーン】
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- アメリカで、黒人の人権を主張し「公民権運動」のリーダ―になり、「I Have a Dream」(私には夢がある)で知られる演説を行った人物を答えよ。
- ➡【キング牧師】
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- アフリカ系黒人の子孫で、アメリカの大統領になった人物を答えよ。
- ➡【オバマ】
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- 女性の自立を戯曲にしたノルウエーの作家と作品名を答えよ。
- ➡【イプセン、『人形の家』】
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- アメリカの南北戦争を舞台にし、現在議論を呼んでいる作品と作家名を答えよ。
- ➡【マーガレット・ミッチェル、『風と共に去りぬ』】
感染症は重要な入試テーマです
もうひとつの重要なテーマは「感染症」です。これだけコロナ禍で困っているのですから、入試問題になっても不思議はないです。「共通テスト」でなければ、全国のどこかの大学で必ず出題されるでしょう。
そこで、感染症について、「一問一答」をつくってみました。
問題
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- インカ帝国の滅亡に深く関係したといわれる感染症を答えよ。
- ➡【天然痘】
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- 黒死病といわれ、世界的に流行した感染症を答えよ。
- ➡【ペスト】
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- 1374年にペストが流行している地域からの船舶の入港を30日間押しとどめた共和国を答えよ。
- ➡【ヴェネツィア】
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- 1894年に香港でペストが蔓延していることを知って現地に派遣され、「ペスト菌」の発見をした日本人を答えよ。
- ➡【北里柴三郎】
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- ノーベル賞作家で「ペスト」という作品を書いたフランス人を答えよ。
- ➡【カミュ】
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- 天然痘の治験を、自分の子どもにしたイギリスの医学者を答えよ。
- ➡【ジェンナー】
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- 国際的にワクチンを共同購入し、途上国への分配を支援する組織を答えよ。
- ➡【COVAX】
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- RNAとは何か。日本語を答えよ。
- ➡【リボ核酸】
全問、スッキリ解答出来ましたか?もし曖昧な点があったら、確実に確認してください。「あとで・・・」はいけません。「いま直ぐ」ですよ。臨戦態勢で行きましょう。漢字の間違いは減点です。「柴」「痘」「酸」がマークです。
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