“やる気”がある子は「未来」をみている

はじめに

いよいよ受験シーズンに入りました。

大学受験・高校受験・中学受験と、それぞれ異なるように見えますが、実は入試に関しては一貫しています。

「思考力」「判断力」「表現力」の重視が「入試の基本」にあるからです。

今回は、中学受験を中心について考えてみることにします。

”やる気”は、どこから出るのかしら?

君は、どんな時に「やる気」が満ちてきますか?

期待していた結果・成績・順位が「数字」となって出た時が多いですね。

叱られた時より「褒められた時」の方が、「次」に繋がりますね。

だから「褒めて育てろ!」といわれますが、厳しく叱ることも重要です。

が、一定のレベルまでは「自力」で頑張らないと、どの子も伸びません。

「偶然」に取れた数字があっても「実力」ではないものは、長続きしません。

メッキがはがれるのは早いです。

”やる気”はどこから

直近の数年間、私は「首都圏の中高一貫校」の受験に付き合ってきました。

中学受験が、あまりにも「大学入試と似ている」ことに驚きました。

「学力の差」が出るのは、4年生からです。3年生と4年生は全く違います。

算数・国語が難しくなります。

学習指導要領に沿って、学力はここから積み上げていくのです。

受験勉強

復習に時間をかけ、演習量が必要になるのも、小学4年生からです。

愛情を注ぎ、丁寧な指導をしてくれる指導者が欲しいです。

指導者の「実力」は、低学年・高学年と子供の発達段階に応じて異なります。

「先取り学習」が得意な先生もいますが、急ぐ必要はありません。

「学校の授業」をないがしろにしないように注意しないと、足元を救われるから危険です。提出物をしっかり出すこと、学校を早退欠席しないことです。

この段階で「学びに向かう姿勢」「習慣」を習得する必要があります。

コラム【“やる気”の源泉は、「非認知スキル」】

「認知スキル」と「非認知スキル」の区別ができますか?

前者は「点数などで数値化されるスキル」のことですが、後者は「積極性」「粘り強さ」「リーダーシップ」「モチベーションの高さ」といった「数値では図りにくい能力」のことです。目標を決めて取り組む、新しい発想をする、周りの人と円滑なコミュニケーションを取る、粘り強いなどというスキルです。「やる気」とはそのようなスキルですから、非認知スキルは小さなころからの教育(学習)が重要なのです。

未来をみている子はぶれない

首都圏の「中高一貫校」の受験は厳しいですね。

いろいろな塾がいろいろとアピールしていますが、自分の目標・未来をしっかり見ている人はぶれないですね。「なりたい自分」があるからでしょう。

首都圏の「中高一貫校」の受験は厳しい

10月に入りましたから、出願校を絞らなくてはなりません。

試験日は、2月1日・2日・3日に集中していますが、受験生によっては、第一志望校を中心に早い段階から志望校を決めて「対策」を講じています。有利になりますね。まずは、挑戦校・実力相応校・安全校を考えるのが普通です。

これからの「学業の伸び率」を計算に入れて、「進学したい学校」を三つくらい考えるといいですね。オープンスクールや文化祭に参加して、学校の「雰囲気」を体感すると良いでしょう。男・女に「御三家」とよばれる中学がありますが、「模試の偏差値」に拘らなくて良いと思います。気持ちよく通学できる学校がベストです。国際という「冠」をつけた学校が人気筋のようですが・・・。

試験日は2月1日・2日・3日に集中

できるだけ通学が「安全」で、校内が「落ち着いている学校」に入学できるように頑張りましょう。一般論ですが、知識量・文化のレベルが高い集団は「楽しい」「やる気」「誇り」に満ちています。

上位校は「学校の特色=クセ」が明快で、友人・先輩のつながりも深いです。

トップ指導は誰でもできるわけではない

難関校の「入試問題は難問」が多いです。

こんな難問を「どうして解くことができるか」と不思議なくらいです。受験生の「学力差がつかない」から、どうしても難問・奇問になるようですが・・・

難関校の「入試問題は難問」が多い

この「流れ」では、とても通常の「小学校の授業」では対応できません。

講師たちはどのような工夫をして指導しているのでしょうか?

私が知る「難問の対処法」は、以下の通りです。

講師たちはどのような工夫をして指導しているのか

一概には言えないですが、例えば「過去問」を徹底して集め、類似問題を分析し、解答にスピードよく近づく指導法があります。「この問題を解くには、この方法で・・・」と角度を決めて、何回か演習すれば難問ではなくなってきます。「出題のクセ」「評価される解答」を「全国のレベル」で過去問を収集・分析・検討すればよいのです。

といっても、誰でも指導ができるのではないから、上位校をめざす受験生は特に「塾を選ばなくてはなりません」。大学受験でも言えますが、トップの受験生を指導できる講師は少ないです。「ある程度」と「ハイ」は違うのです。

新しい出題傾向に注意しよう

さて、今年の中学入試はどうなるでしょうか?

入試科目は、国語・算数・理科・社会の四教科が多いですね。基礎学力をしっかりつけている生徒でなければ、入学後の学業がスムーズに進まないからでしょう。

観察
実験

近年は「思考力」や「記述力」を問う問題が増えていますが、学習してきた知識を柔軟に使いこなし、解く力をつけるには「訓練」「時間」が必要です。とても学校の「集団授業」では育成できる能力ではないからです。

理科では、「ベネッセサイエンス教室」で行っているような「実験」「観察」「レポートづくり」の体験が役立ちます。地理も歴史も、時事問題・伝統文化など手強いです。一夜漬けの知識では太刀打ちできません。日頃から見聞を広め、日常会話を通して「生きた知識」をマスターしておきたいです。また、「自分の意見や感想」を記述させる出題も増えています。思考力や判断力をテストしている問題ですから、指定された文字数で表現する練習も怠らないことです。

コラム【「mRNA」の開発者がノーベル賞を獲得した】

今年のノーベル生理学・医学賞に「mRNA」とよばれる遺伝物質を使った新たなワクチン開発に道を拓いた米ペンシルベニア大のカタリン・カリコ特任教授とドリュー・ワイスマン教授が選ばれました。

新型コロナワクチンを実用化に導いた実績が評価されたのです。

メッセンジャーRNA(mRNA)はタンパク質の設計図となる遺伝情報です。病原体のタンパク質を作るようmRNAを設計して、ワクチンとして使います。投与すると体内でたくさんのタンパク質が作られます。それを体の防御機能である免疫が記憶することで、実際に病原体が侵入した際の感染や発症、重症化を防いでくれます。カリコ氏らは、パンデミックが起きて、深刻な脅威となった「新型コロナウイルス感染症」に対して有効なワクチンの開発に貢献したのです。彼女らが「長く厳しい」開発までの基礎研究を積み重ねた成果です。国家を超えた厳しい研究活動を知ると、研究者の真摯な矜持を感じます。

(安達昌二:お茶ゼミ√+特別顧問)

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