闘争心が人間を強くする!
イライラが強くなって、受験生として「強くなる」
受験が近づいて、イライラすることが多くなっていませんか?
成績が伸びない。偏差値があがらない。これでは志望校に届かないと、焦っている時間が多くなりませんか?
心配しても無駄です。イライラを通して「受験生は強くなる」のです。
矛盾するようですが「何とかしよう」という意志が実力になるのです。
「平穏無事」の、中学受験・高校受験・大学入試なんてないのです。
強い相手に対する闘争心が「伸びる条件」
スポーツの試合で「強い相手」に対して、むき出しの「闘争心」でぶつける試合・選手が強くなります。ピッチ上で選手がニコニコして「危機感」がないチームや選手は伸びません。が、誰だって「一生懸命」にプレーしているというでしょう。ギラギラしている選手に「オーラ」がつきます。「やったるぜ…!」というオーラです。「委縮」していないことが伝わってきますね。
選手として「生き残れるかどうか」を賭けている選手は輝いています。
中途半端な実力なのに、余裕の表情をしている選手は伸びません。どの選手も受験生もヒカルためにプレーし、勉強しています。しかし、その上に行かなければ「闘争心がある」とは言えないのです。受験に「楽勝」はありません。
破裂しそうなギリギリの線で伸びが決まるのです。
それに、受験当日になって体調を崩したり交通事故に巻き込まれたりすることは、誰にもありえることですからね。
受験は、学力ばかりで乗り切れるものではない
秋風が吹くと、子どもを心配する保護者が口うるさくなり、「家庭が不安定」になった例を私はたくさん見てきました。離婚した夫婦さえいます。
だから「平常心」で受験に臨むことが、どんなに素晴らしいことか・・・。
この「緊張感」を通して、人間は強くなるのです。
この状況は、嫌ですよ。不安ですよ。恐怖ですから、避けたいですね。
が、「修羅場を経験した人」と「経験しない人」の違いが出てきます。
厳しい闘いを通して、学ぶことが非常にたくさんあるからです。
「不安」と闘うのは、誰も同じです
日本で一番難しいと言われる「東大・理Ⅲ」の受験を目指す受験生が前日になって、「眠れない」とやってきたことがあります。
私から「大丈夫だ」といって欲しかったのですね。
私は、「自分の名刺」に<絶対に合格する>と裏書して渡しました。
「これ、お守りだよ!不安になったら、さすりなさい!」と言ってね。
全国模試で2~3番を取っていた受験生です。
このハイレベルの受験生さえも不安になるのです。勿論、合格しました。
受験対策はマラソンのようなものです
出願を前にして、中学受験で「混乱している」家庭があります。
「今まで出来ていた問題が解けなくなったなんてありますか!!」と、母親が訴えにやってきました。「このままでは、ランクを下げないといけないです」「学校を休ませて、家庭教師にみっちり指導してもらいます!」ともいうのです。・・・困りましたね。(苦笑)
「子供さんは、出来なくてはいけない」という焦りが低迷の原因だから、少し「大らかに見てやるといい」と言っても通じないです。こうした現象が、12月・1月と続きます。ほとんどの家庭で・・・。
しかし、「ターゲットは受験日」です。ゴールまでの過程が大切なのです。
焦らないで着地点(試験日)を見据えて、着実にスケジュールをこなすのが賢明です。まず健康であること、快食・快便、運動不足にならないことです。煽ったり焦ったりして、ペースを崩さない冷静さが分岐点です。
久しぶりに「佐久間ダム」に行ってきました
むかし、滞在したことがある佐久間ダムのある街に行ってきました。
ダム建設で華やかだった街に人影はなく、コンビニさえありませんでした。過疎の街は寂しかったです。
佐久間ダムの堰堤を歩きながら、このダムを設計し、このダム建設に関わった人々を思い出しました。山にトンネルの穴をあけ、資材を運び、発電装置をセットし、三年余りでつくり上げた人々です。水没した村や鉄道駅もありました。日本のエネルギーを「何とか確保しようという闘争心」が、たくさんの資金・知恵を集め、犠牲を我慢し、男たちが集まった・・・その一端を知っていたので、思い起こすことが沢山ありました。野球で有名な江川卓選手・弟が在籍した佐久間中学に行きました。廃校でした。
佐久間ダムは貯水式の「重力ダム」です。ダムに貯めた水を重力によって下に流し、その際に発生するエネルギーを利用して発電するのです。
これは「受験と同じ」です。
受験生は「いま」学力を貯めている時です。やがて、貯められた「学力」が受験ダムの高みから「運動エネルギー」になって吹き出すのです。受験発電の準備をしっかりして、持続可能なエネルギーにするのです。
カーボンニュートラルで見直される「水力発電」
カーボンニュートラルの実現も「闘争心」なくして実現できません。
理想以上に現実は厳しいです。再生可能なエネルギーの中でも、「水力発電」は安定した発電と制御性が優れていますから「脱炭素が需要なテーマの時代」では有効です。日本の全エネルギーの中で「水力発電」は7.8%ですが、ダム建設に伴う森林伐採・地元民の理解・生態系など環境・水源などの課題は想像以上です。国際エネルギー機関(IEA)も、水力発電の維持・開発が不可欠であると指摘していますが、本気でこの分野を推進するには、多くのコンセンサスと共に推進するクリーンエネルギー創造のための「闘争心」が必要です。
輸入に頼らず、クリーンな「純国産のエネルギーを確保」できることは非常に重要ですが、必要経費と採算が合わないことも課題です。また火力や原子力発電で夜間に余ったエネルギーを有効活用する「揚水式発電」の研究が進められていますが、簡単ではありません。
蓄電技術の開発と共に、水力発電の可能性がカーボンニュートラルに繋がり、日本独自の国土がもたらす水力ポテンシャルに期待したいところです。
コラム【次世代シークエンサー】
学問・研究の「闘争心」は、スポーツと違い静かですが、激しいものがあります。
ネアンデルタール人の遺伝情報を解読してノーベル賞をもらったスバンテ・ペーボ教授は、DNAを解読するにあたり、高性能の装置「次世代シークエンサー」が重要な役割を果たしたといっています。「シークエンサー」は、DNA(デオキシリボ核酸)二重らせんの塩基配列を分析するため装置として使われています。高速・効率的で低コストなので「次世代」がついています。「設定した順序に沿って作動する自動装置」ですから、AIの進歩によって益々性能がアップするでしょう。遺伝子やゲノムの配列を特定できるので、癌などの疾病の原因・遺伝的な特性を理解することが可能になりました。コロナウイルス変異の系統樹解析にも非常に役立ちました。
お茶ゼミ√+からのご案内