英語力はキャリアですか?スキルですか?
はじめに
最近、「英語の力はキャリアか、それともスキルですか」とよく聞かれます。
語学力の大切さが益々重要になっていますが、その中心は英語ですね。
理由は、世界の「共通語」だからです。
ヨーロッパに行くと、英語が話せるのにわざとフランス語で話したり、ドイツの一流ホテルでさえ「英語only・・?」といってくるほどです(笑)
そんな時、私は「日本語」で応答することにしています(笑)
先日、日本から来た友人が「ノルウェー語」で応えていました(笑)
英語ができれば国際性があるのではない
若い皆さんは、英語がキャリアだと錯覚している人はいないと思います。
勿論、「キャリアとしての英語力」もありますが、日常生活で使う英語やビジネス英語では、「スキルとしてマスターしていたい」ところです。
一昔前、「国際理解学習」という言葉が流行しました。その中心になっていたことは「英語で話ができ、英語で文章を書く力をつけること」でした。
英語ができることが「国際理解学習」であると錯覚している人がいたのです。
英語力は、異文化を持つ人とコミュニケーションをとる手段であり、異なる伝統や文化を理解する「重要なスキル」です。
しかし、残念なことに「スキルの英語」をマスターすることができない人が多いのが現状です。そこで「英語四技能」が問題になっているのですね。
日常生活で英語が使われることが少ないので、マスターする機会が少ないのが原因ですが、最近は若い人を中心に使いこなしている人が多いですね。
お茶ゼミ√+にはレベルの高い講師が揃っているので、しっかりした指導を受けたいですね。スキルのレベルを超えて文化・哲学を教えてくれるからです。
グローバル社会に必須の「世界共通語」
「コイネー」という言葉は、古代ギリシャ語で「共通語」という意味です。
アレクサンダー大王が遠征に使ったことから広がりました。異民族を支配するには「共通の言語が必要」だからです。勿論、それぞれの地域・民族が持っている言語は日常生活で使われましたが、政治・法律・制度などでは共通語が必要でしたからね。
また、ローマ帝国以来の共通語は「ラテン語」でした。帝国になったローマは、地中海沿岸の諸国から内陸部・アフリカ等を征服していきましたから、異なる民族を支配する「共通語」が必要でした。「ラテン語」は国際語です。
ラテン語のマスターは、政治・経済・法律文書・公式文書で必須なだけでなく、文学作品を書く上でも重要でした。ラテン語は、教養人の必須言語でした。
現在の英語以上の位置を占めていたのです。「国際語としての英語」と「日本固有の文化をあらわす日本語」との関係に置き換えてみると分かり易いですね。
ちなみに、マルティン・ルターはラテン語の聖書を、誰にも読めるドイツ語に翻訳し刊行(1522年)しました。宗教改革の進展と両輪でした。
彼の翻訳作業が「ドイツ語の標準化」に大きく貢献したのです。基礎的な文法や表現に大きな影響を及ぼしたのです。
この際、グーテンベルクの活版印刷の改良・改善が果たした影響も忘れてなりません。活版印刷の普及で「ドイツ語の標準化・統一」が進展したのです。
キャリアとスキルの違い
「あの人はキャリアがある」といわれる場合、キャリアとは、彼の経歴や仕事をこなす力のことを指す場合が多いです。学歴・経験・成果・目標などです。
では「スキルがある」といわれる場合はどうでしょうか。こちらは、個人が持っている能力や知識を指している場合が多いです。英語力は端的な例です。
最近、知人が仕事上、国際会議に頻繁にでているのですが、海外の人と対等に話ができる英語力がスキルですね。彼の場合はドイツ語など他の言語もできますから「キャリア」かもしれません。
技術的に優れた能力を持っているとか、誰とでもコミュニケーションができるとか、リーダーシップをとることができるとか、がスキルとよばれますね。スキルアップとは、仕事に対する「能力を向上させる行動」を指していますね。
君には、これから「どこでも通用するスキル」をマスターして欲しいです。
必須は「語学力」と「データサイエンス」です。言葉とビッグデータの分析・目的に沿って集積ができるプログラミングの能力を磨くことが期待されます。
インドに赴任することが決まった
先日、友人から「インドに赴任することになった・・・」という連絡がありました。これからは、インド人が上司になるのだといいます。インドは広いのでビジネス上の意思疎通は「英語・ヒンディー語」になると話しました。
インドの公用語は「ヒンディー語」と「英語」です。地域ごとに異なる言語が使われています。タミル語・テルグ語・グジャラート語など多様です。この一つ一つをマスターする必要はないと思いますが、公用語はマスターする必要があります。ヒンディー語には苦戦しますから、まずビジネス英語からですね。ちなみに、インドの紙幣には17の言語が記されています。
表面はヒンディー語・英語ですが、裏面にはアッサム語・ベンガル語・サンスクリット語などです。インドへの赴任は、人生の一大転機になるでしょう。まず英語のスキルを磨き、ビジネスのキャリアを高めることが要求されますね。グローバルな社会ですから、こうした事例は誰にも頻繁に起こることを「覚悟」して、中高生の早い段階から語学の学習に積極的に取り組むことを勧めます。
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