九州大学総合型選抜
九州大 共創 総合型選抜Ⅰ
- 資料提供者自己平均値:5.0
- 出願時の外国語検定スコア:英検準1級 2452点/TEAP 338点/CEFR どちらともB2
- 提出書類(志望理由書、活動履歴書、調査書、英語資格取得の証明書(任意))、論文(当日)、面接
- 一次:書類選考(提出書類)
- 二次:2日間にわたって選考が行われる。1日目では、文系、理系それぞれの講義を受け、その講義に関するレポート(計算問題や、英文読解、講義内容に関する論述問題)を行う。2日目では、ふたつの講義それぞれに関連するテーマについて、12人でグループディスカッションを行い、4時間でこれまでの講義、レポート、ディスカッションをふまえ、与えられたテーマについて小論文を書く。その間、13分の面接が行われる。
論文
- 時間
- 240分
- 文字数
- 横罫線のA4用紙3枚に記入可能
- 出題形式
- テーマ型
- 内容
-
- Ⅰ 文系
- 様々なステークホルダーや、異なる立場の人々が合意形成をしていく上で、重要となること、困難なことは何か。
- Ⅱ 理系
- 気候変動や高齢化、輸入依存など、日本の食糧生産における課題の講義を踏まえて、持続的な食糧生産を日本で実現するために、今とるべき対策について述べなさい。(グループディスカッションと同様)
Ⅰ・Ⅱどちらかのテーマを選択し、自分で題名を決めた上で論じる。
グループディスカッション
- 時間
- 90分
- 形式
- グループ[12人]
- 会話
- 日本語
- 内容
-
- Ⅰ 文系
- 講義で紹介したニューカデ地区において、地域住民、環境省(ボツワナ政府)、観光業者の三者による「ニューカデ地区の活性化と動植物保護」についての会議がおこなわれるとします。あなた方は各ステークホルダーの意見を取りまとめるNGOとして、議論しなさい。
- Ⅱ 理系
- 講義では、気候変動や高齢化、輸入依存など、日本の食糧生産における課題を紹介しました。それを踏まえて、持続的な食糧生産を日本で実現するために、今とるべき対策について議論しなさい。
面接
- 時間
- 13分
- 形式
- 個人
- 面接官
- 3人
- 会話
- 日本語
- 内容
- あなたが大学入学後学びたいことはなんですか?
- あなたが目標とする地域コミュニティはなんですか?
- なぜ?
- どこへ留学したいですか?
- 志望理由書より、「さまざまな地域課題を解決していきたい」とあるが、それはどのように行うつもりか。そして、その際の立場は(行政や民間やNPOなど)?
- 学生団体は何人で立ち上げましたか?
- お話を聞いていると、SNSといった新しい発信方法を積極的に進め、昔からある発信方法(回覧板など?)は切り捨てていく、というように聞こえますが、その認識で合っていますか?
推薦入試の受験動機
九州大学共創学部が第一志望であり、その学部の試験(総合型選抜、学校型選抜、一般選抜試験)全てを受けることで、合格のチャンスを少しでも増やしたいと感じたからです。そのため、志望校を決めた高校2年生の冬ごろには対策を始めていました。ただ、選抜までに対策すべきことが他の大学と比べても多いので、推薦入試対策と一般選抜との両立が難しく感じました。
学校内外での活動等
大阪に位置する社会心理学系の企業への企業訪問、同じ会社への短期インターンシップ、学園祭での代表プレゼンテーション、子ども食堂におけるボランティア活動、地域活性化系の学生団体創設など
具体的に行った対策
志望理由書対策としては、前もって中高6年間の体験+自分がその進路に興味を持ったきっかけをまとめておくこと、面接対策としては、想定質問とそれに対する返答(箇条書きであることがポイント)を書いた面接ノートを作ること、小論文対策としては、日頃からニュースを読む習慣をつけることで、様々な社会問題に造詣を深めておくこと、集団討論対策としては、グループディスカッションに慣れる機会を設けること(本番では討論に慣れていない人と慣れている人の間で実力差がかなりあると感じたため)、レポート対策としては、本番では、講義内容に関する論述問題だけでなく、英文和訳、英文読解問題、(場合によっては)英訳問題、簡単な数学(算数?)の問題などが出るため、英語・数学の基礎力をつけるための勉強を行いました。本番で困ったことは、レポートの制限時間が体感的に短く感じられ、そのためか問題が時間内に解き終わらなかったことと、講義・レポート・グループディスカッション全てを総合した小論文を書くための構成がなかなか組み上がらなかったことです。ただ、レポートに関しては、全て解ききれずとも、全てに取り組もうとした姿勢だけは見せること(一行だけでも書くこと、空欄は作らない)に注力しました。小論文に関しても、構成メモの作成を思い切って1時間強取り、しっかりと論理を整えた上で書くことで、文章を書く段階では特に詰まることなく書ききることができました。また、集団討論では、あくまで講義、レポートを踏まえた議論であることを考え、意見を述べる際は一般常識または講義やレポートで出てきた論拠を添えて主張することを心がけました。
後輩へのアドバイス
共創学部の総合型選抜では、楽しんで受けることが一番の合格につながるということを伝えたいです。楽しむコツとしては、総合型選抜を大学生活体験プログラムとして考えながら受けることです。実際、講義は教授の方々によるものですし、グループディスカッションは入学後の講義内でも取り入れられていますし、レポートや小論文に関しても入学後の課題提出において必要な力を測るものだと考えられます。だからこそ、受験の際は、共創学部に体験入学した気分で、リラックスして受けてもらえればと思います。