推薦入試(年内入試)に必要な「5つの力」
必要な力1志望理由
その名前の通り、「なぜ私が、この大学のこの学部を志望するのか」を伝えるのが『志望理由書』です。
- 願書と一緒に事前に提出するケース
- 小論文入試としてその学部のテーマとあわせて問われるケース
があります。
自分の経験・考え・将来の希望と、その大学・学部の志望動機を一貫させるチカラ、さらにそれを自分自身の言葉で、論理的に表現するチカラが必要です。
これこそが「相手が共感し、期待する志望理由」なのです。
必要な力2面接
大学は、人間性、熱意、目的意識をしっかりと持った学生に来てもらいたいと考えています。こうしたチカラは、学力試験だけで測ることができません。
つまり『面接』では、入学を希望する大学・学部のことをよく知っているか、どうしても入学したいという「熱意」「目的意識」を持っているか、が見られます。さらに、「周囲の学生に好影響を与えてくれそうな人かどうか」が評価される可能性もあります。
また『面接』は「試験官との言葉のキャッチボール」ですから、コミュニケーションするチカラも当然評価されます。
必要な力3小論文
『小論文』は<意見>と<理由>からなる文章ですから、自分の意見を、論理的に、説得力を持って「書いて伝えるチカラ」が求められます。
例
- 「自然から学んだことを挙げ、将来その経験を教師としてどのように生かしたいかを述べる」(京都教育大)
- 過去の経験を掘り下げ、そこから自分が何を感じ、何を学び、どんな教師になりたいのか、を考えておく。
- 今年10歳になる姪っ子があなたに質問してきました。「民主主義のどこが望ましいの?」彼女に理解できるように、400字程度で説明してあげてください。(慶應義塾大学法学部FIT入試B方式)
- 民主主義についての基本的知識を持っていることとともに、法律学・政治学を学ぶ者として民主主義とどう関わるのが望ましいのか、を普段から考えておく。
必要な力4プレゼン
大学によっては、『グループディスカッション』や『プレゼンテーション』が課される場合があります。『グループディスカッション』は、あるテーマについての話し合いの過程と結果を大学側が評価する試験です。決して「相手をやりこめる」ためのものではありません。話すことで自分を表現するチカラ、他人の話を聴き理解するチカラ、メンバーの力を引き出して意見をまとめるリーダーシップが必要になります。
仮に『グループディスカッション』や『プレゼンテーション』が課されない推薦入試であっても、条件や状況を正しく把握するチカラ、自分が伝えたいことのの中身を設計するチカラ、そして相手に伝えるチカラ、は必要です。
必要な力5評定平均
- 【例①】総合型選抜
- 慶應義塾大・法FIT・B方式:「指定の各教科(外国語、数学、国語、地理歴史、公民)および全体の学習成績の状況が4.0以上の者」
- 【例②】学校推薦型選抜公募制
- 上智大・外国語・英語 公募制:「全体の評定平均値4.0以上および英語の評定平均値4.3以上」
- 多くの国公立大学:「調査書の学習成績概評A段階に属する者」(A段階とは評定平均値4.3以上のことです)